川上 はい。論理の使い方の問題ですね。論理を使って他人を説得したいのか、真理が知りたいのかという、根本的な違い。新聞社の態度なんかも完全に文系側ですよね。

—— ああ、なるほど。

川上 結論ありきで論理を組み立てているから、論理が間違っていても認めないんですよね。もしくは、論理を少しずらして、どうあってもその結論にたどり着くようにする。一種の詭弁みたいな主張をするわけです。僕は、いわゆる文化人が言う「昔は言葉に力があった。今は言葉が力を失った」というフレーズが、よくわかんないなと思ってたんですよ。

—— 言葉の力って何だ、と。

川上 これも同じ理屈で説明できる。要するに、これは文系のアジテーターの主張なんですよね。「最近、いくら煽ってもみんな聞いてくんない」ということを、詩的な表現で言ってるだけなんですよ(笑)。それって、言葉が力を失ったとかそんな話じゃなくて、一般大衆の正常な反応ですよね。みんながちゃんと考え始めた、と捉えるのが正しいんじゃないかと思うんです。